突然ですが皆さんは、現代のカジノにおいて、大気汚染やエネルギー効率の悪さ、特に電気や水の使用量が問題となっているのはご存知でしたか?こうした問題を設計段階で解決しなければ、お客様にもオーナーにも満足していただけないカジノになってしまいます。実際にこうした点は、既存のカジノや今後オープン予定のカジノの多くが、持続可能性を評価する主な採用基準の一つとなっているのです。

本稿では、カジノが経費を削減しつつ、お客様の来場数や収入を増やすために役立つであろう、重要なカジノ設計ポイントをいくつかご紹介します。ぜひ参考程度にチェックしてみてください!

・室内の空気の質を高く保つ

カジノにおける室内空気質(IAQ)の難しさは2点あります。

  •  施設内に、多くのゲストと従業員がいる
  • 施設内に、喫煙や揮発性有機化合物(VOC)など、室内空気を汚染し、IAQに影響を与える要因がある

とはいえ、当然のことながら、良好なIAQは、ゲストに快適なカジノ体験を提供するために非常に重要なことです。実際、米国ではカジノに訪れるゲストの約半数が非喫煙者であり、運営サイドは居心地の良いカジノ体験を提供するために40万人の非喫煙者の従業員を雇用しているそうです。

そのため、カジノでは、空気の換気やろ過を促すような設計が必要になりますが、これは決して簡単な作業ではありません。ですので、専門家と相談しながら、慎重に計画するようにしましょう。

・HVACシステムを導入する

カジノのHVACシステムは、カジノのエネルギー効率と室内空気質の基準に連動しています。つまり、理想的なHVACシステムを構築することで、両者を大幅に向上させることができるのです。UFADや高架アクセスレベルをカジノに含めることは、優れたアプローチといえます。

UFADを利用したHVACシステムでは、人に一番近い領域であるフロアから空気が送られてきます。このような空気の拡散は、人に快適さを与えるだけでなく、エネルギーの節約にもつながります。高温の空気は上昇するため、ディフューザーを地上に設置することで、(高温の空気を無理に下に落とそうとすることなく)単純な物理学の法則に基づいて空気の流れを作ることができるのです。

高架アクセスフロアのもう一つの利点としては、上の区画のようにハシゴを必要としないため、支持が容易なことです。また、床下に電気配線や光ファイバーの接続、配管を通すことができるため、床面のスペースが確保され、見た目の美しさも向上します。

最後に、高架フロアとUFADを採用することで、プライベートエリアや奥まった場所へのHVAC供給が容易になります。プライベートなゲームコーナーが高いアクセスレベルにつながっていれば、全範囲でHVACを提供することができるはずでしょう。

・エネルギー効率を実現する

エネルギー効率は、持続可能性とライフサイクルコストの両方に関わります。これに対応するためには、LED(発光ダイオード)のような低エネルギーの照明技術をカジノで適切に使用しなければいけません。また、建物の構造に自然光を取り入れることで、オーナーの節電対策にもなるでしょう。

今回の調査対象は、カジノが直面する問題のほんの一部に過ぎません。実際には、カジノ運営サイドが望むエネルギー効率とお客様の満足度を達成するには、IAQとHVACの要素だけでも特定のスキルと経験が求められますね。